第19回神奈川県高等学校アマチュア無線大会  (2008.12.14)

2008年12月14日(日)、横浜市の東急東横線東白楽駅下車2分のところにある「神奈川県神奈川工業高校」において、「第19回神奈川県高等学校アマチュア無線大会」が開催されました。主催は、神奈川県の文化部の集まりである神奈川県高等学校文化連盟の中のアマチュア無線専門部です。

まずは、実施要綱を示します。
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 第19回神奈川県高等学校アマチュア無線大会実施要綱

1. 主 催  神奈川県高等学校文化連盟
2. 主 管  同アマチュア無線専門部
3. 日 時  平成20年12月14日(日) 午前10時〜午後4時
4. 会 場  神奈川県立神奈川工業高等学校
         横浜市神奈川区平川町19−1 TEL 045-491-9461
         交通:東急東横線 東白楽駅下車 徒歩約2分

5. 時 程
  09:20 受付け

  10:00 開会宣言

  10:03 神奈川県高等学校文化連盟アマチュア無線専門部会長挨拶

  10:10 高校コンテスト講評
         第19回高等学校アマチュア無線コンテスト表彰式

  11:10  5月の合宿報告
         7月の全国高等学校ARDF競技大会報告
         8月のハムフェア報告
        10月の全日本ARDF競技大会報告
        11月のFOX大会報告

  11:25 各校活動報告・研究発表(参加各校より希望があれば)
         ※時間の関係で5分程度を目安にお願いします。

  11:50 D−STAR紹介

  12:10 記念写真撮影

  12:20 昼食・休憩

  13:30 D−STAR実演

  14:30 電子工作会
                「ヘッドホン分配器」
                ・材料その他は専門部で用意します。
                ・参加費用は200円です。
  16:30 終 了

            神奈川県高等学校文化連盟 アマチュア無線専門部事務局
            連絡先 〒221-0812 横浜市神奈川区平川町19-1
            神奈川県立神奈川工業高等学校 担当者 関 克則(せきかつのり)
            TEL 045-491-9461 FAX 045-413-4101

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今年は司会を、神奈川県立横須賀工業高校3年生の大越麻未さん、そして開会宣言を、神奈川県立川崎工業高校2年生和田遼君が務めてくれました。
次に、生徒を代表して、神奈川県立神奈川工業高校2年生與古田祥君から挨拶がありました。
與古田君は、我々アマチュア無線専門部の生徒委員長でもあります。

はじめに2008年7月に行われた「高等学校アマチュア無線コンテスト」の表彰式が行われました。アマチュア無線のコンテストの表彰式ですので、入賞された茨城県や東京都の高校、また一般の方も参加されました。

続いて、昨年同様、講演会は行わず積極的に生徒の皆さんに語ってもらおうと、「報告」を多くしてみました。
       5月の合宿報告
       7月の全国高等学校ARDF競技大会報告
       8月のハムフェア出展報告・全国生徒交流大会報告
        「全国高等学校文化連盟アマチュア無線専門部設立準備会」として
      10月の全日本ARDF競技大会報告
      11月のFOX大会報告

それぞれに係わった多くの生徒たちが、その様子をプロジェクタを使って報告しました。

また、そのあと、それぞれの学校の活動の様子をプロジェクタを使って報告してくださいました。
他校では、こんな活動をしているのかと、生徒たち、おおいに参考になったようです。
また、他校の立派なリグやアンテナに目をみはる生徒も多くいました。

そして、今年は、このあとJI1TJJ横浜平沼高校教諭石谷優行氏による「D−STAR紹介」が行われました。
D−STARそのものの仕組みや、どんなおもしろさがあるのか等を、アイコムのDVDやパワーポイントファイルなどを使って説明しました。
生徒たちは、ハンディ機で遠くの国内はもとより海外までとも交信できるというその仕組みに興味津々で、聞いていました。
しかし、会場の位置の関係から、そこからでは、肝心なレピーターまでの電波が届かないことが事前の実験でわかっていましたので、「実演」は、午後の部へということになりました。

ここで、午前の部はおひらきとなり、集合写真を撮って一時解散となりました。


今回の参加校です。
・神奈川県立神奈川工業高等学校
・神奈川県立横須賀工業高等学校
・神奈川県立川崎工業高等学校
・神奈川県立平塚江南高等学校
・神奈川県立湘南高等学校
・神奈川県立横浜平沼高等学校
・神奈川 藤嶺学園藤沢高等学校
・神奈川 三浦学苑三浦高等学校
・神奈川 横浜中学校
・東京都 城北学園高等学校
・茨城県立総和工業高等学校
・茨城県 茗渓学園中学高等学校
・栃木県立那須清峰高等学校
・奈良県 奈良育英学園高等学校


午後の部は、13時より神奈川県立神奈川工業高校の10階の電気工作室へ場所を移動しました。
まず、JI1TJJ横浜平沼高校教諭石谷優行氏による「D−STAR実演」がありました。
神奈川工業高校は、10階建てのビルの校舎です。
ここの10階は地上約50メートルにもなり、D−STARの港南レピーターへ楽々と届きました。
遠く「3エリア」と「0エリア」のQSOも聞こえました。
ハンディ機で、遠くのエリアの声が聞こえたのは、生徒たちにとって大感激だったようです。
しかし、ワッチはできたものの、なかなかQSOにはいたりませんでした。
しかし「山かけ」の形で、1エリアの局とQSOができました。
午前中のD−STARの説明を100%実演はできなかったものの、充分にそのすごさ、楽しさは伝わったようでした。

さて、このあと、昨年まで高校生として参加していたメンバーが大学生になり、大学でのアマチュア無線部の活動をパワーポイントでプレゼンしました。
大学は、「中央大学」と「電気通信大学」です。
高校生たち、さすがに大学生のレベルはすごいと感心して聞いていました。

さて、このあと、工作室にて、「ヘッドホン分配器」作りに挑戦しました。
コンテストなどで、ヘッドホンを複数の人で聞くことがよくあり、そこに役立つものの制作でした。
工業高校ならではの「ボール盤」を用いて穴をあけました。
普通科の生徒たちにとっては、初めての体験という生徒も多くいました。
半田付けをして、完成した生徒からさっそく、神奈川工業高校のアマチュア無線部のリグで試してみました。

このあと、せっかくということで、神奈川工業高校の屋上に上がりました。
10階建てのビルの屋上ということで、とてもキレイな景色に、皆、感激していました。
夕日がとてもきれいに感じました。
横浜の「みなとみらい地区」をバックにここでも集合写真を撮りました。



若い層の、理科離れ、科学離れが叫ばれる昨今ですが、我々先にやっているものが、若い世代にとにかく「おもしろいものだよ」と、見せる姿勢が大切ではないでしょうか。
今後とも、若い世代の育成に全力を注ぎたいと考えております。
関係各方面の、御協力、御支援を、よろしくお願い申し上げます。

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以下、生徒の皆さんの感想です。(順不同)

◆湘南高校1年
<午前の部>
武者震いがしました。こんなおもしろい大会があるなんて!
こんなおもしろい人たちがいるなんて!
こんなおもしろい世界があるなんて!
改めて、奥深さをかいま見ました。
<午後の部>
非常におもしろかったです。また勉強になりました。


◆藤嶺学園藤沢高校2年
<午前の部>
D−STAR通信の説明が一番印象に残った。
<午後の部>
ボールバンの扱いがむつかしかった。


◆横浜中学校3年
<午前の部>
リハーサルをもっとした方が良かったと思いました。
<午後の部>
D−STAR通信の実演が、ひとつだけでなく、もっとたくさん聞きたかったです。
工作会は楽しくできました。


◆横須賀工業高校3年
<午前の部>
発表がうまくいかなかった。
<午後の部>
工作の回路が難しかった。


◆奈良育英高校1年
<午前の部>
学校のいろいろなことが分かってよかった。
<午後の部>
交流ができて楽しかった。


◆那須清峰高校2年
<午前の部>
他校の部活動状況を知ることができました。
<午後の部>
屋上で夕日を見たことが印象に残り、思い出となりました。


◆那須清峰高校2年
<午前の部>
他の高校がどのような事をやっているのか知ることができたので良かったです。
多くの人達の話を聞くことができ、無線への興味がわきました。
<午後の部>
屋上で見た夕日が印象に残りました。


◆那須清峰高校1年
<午前の部>
遅刻した。
<午後の部>
一応、作り終わった。


◆川崎工業高校1年
<午前の部>
クリスマスツリーの発表が気に入りました。朝は弱いのでねむくなりました。
ところどころ面白い発表もあったので良かった。一瞬、ヒヤヒヤさせる面もありましたが、勉強になりました。
遠いところからわざわざ、茨城や奈良の学校の生徒も来ていることに驚いた。
<午後の部>
ヘッドホン分配機の制作が印象に残った。
たった200円でヘッドホン分配機が作れるなんて、今回が初めてだった。


◆川崎工業高校1年
<午前の部>
各学校の発表はとてもおもしろかった。
<午後の部>
分配機をつくって楽しかった。


◆川崎工業高校1年
<午前の部>
各学校の発表がよかった。
<午後の部>
分配機を作るのがつらかった。


◆三浦高校1年
<午前の部>
ねむかった。
<午後の部>
とても良い物が作れた&たのしかった。


◆三浦高校3年
<午前の部>
それぞれの学校の発表に、特色があって面白かった。
<午後の部>
分配機の作成は意外とたのしかった。


◆藤嶺学園藤沢高校2年
<午前の部>
今年は学校行事の関係で、無線の行事にあまり参加できず、その時の様子を発表で知ることができて良かったです。
<午後の部>
工作会で手とかをケガしたけど、ちゃんとしたものができてよかったです。
(動くかどうか不安だったので)


◆総和工業高校2年
<午前の部>
さまざまな学校のことが分かりとても楽しかった。


◆総和工業高校2年
<午前の部>
D−STARの説明がよかった。


◆総和工業高校1年
<午前の部>
D−STARに興味をもった。もっと知りたくなった。


◆総和工業高校3年
<午前の部>
D−STARについて、もっと知りたくなった。


◆総和工業高校3年
<午前の部>
D−STARの説明がとてもわかりやすかったです。


◆城北高校3年
<午前の部>
アイコムのみならず、KENWOODやVSにも、がんばってもらいたい。


◆横須賀工業高校3年
<午前の部>
初めて聞いたことある言葉ばかりだった。
でも、すごい興味もてたし、おもしろそうだなって思った。


◆平塚江南高校2年
<午前の部>
各校の活動の様子を知り、とても刺激になりました。