新教科「情報」現職教員等講習会 参加記録

こんにちは。石谷優行です。ってわざわざ名乗ることもないのですが・・・
ここに3週間に渡って参加させていただきました新教科「情報」現職教員等講習会の報告を書きました。
すべて、文字ばかりですみません。

そう、この講座をひとことで言えば、「担当された講師の方々に、おおいに感謝しても、まだまだ足りないほどの講座」でした。
講師の皆さん、ほんとうに「講義熱心、演習熱心」でした。
「ほんとうによく、ここまで準備されて・・・」と、私が感じた箇所が多々ありました。
本来でしたら、おひとりおひとりの講師の方をこの場で御紹介し、「ここのこの説明がすばらしい」「説明の仕方に工夫があった」「用意されてきた教材・教具のここがすばらしい」等々を多く述べたいところですが、「個人情報上」そうもいきませんよね。
ザンネンです。

しかし3週間の講座を受けて改めて、「授業に対して向かう姿勢」を学んだしだいです。
講師の皆様、ほんとうにありがとうございました。    2002.8.24(Sat)


さて、講座を受講していて、多くのホームページを検索し参考にさせていただきました。
ありがとうございました。

では、石谷のこのページで、各言葉にリンクを張ってお届けしよう・・・
と考えたのですが、あまりにその数が多く、リンク許可に膨大な時間がかかって、このページの公開が遅れるだろうと考えました。

そこで・・・
「この日の『検索言葉』」なるコーナーを作りました。
ぜひ、その言葉をコピーアンドペーストして検索エンジンで検索してみてください。
きっと、すばらしいページにめぐりあい、さらに奥深い知識が得られるはずです。


★第1日 2002.7.22(Mon) 於:神奈川県立総合教育センター大講堂
1.(9:00-10:30)教科教育法(衛星通信を含む)[教科のねらい]
2.(10:40-12:10)教科教育法(衛星通信を含む)[普通教科[情報]]
3.(13:00-14:30)教科教育法(衛星通信を含む)[専門教科[情報]]
4.(14:40-16:10)教科教育法(衛星通信を含む)[指導計画の作成と実習等の取扱い1]

たいへん蒸し暑い中、いよいよ始まりました。新教科「情報」現職教員等講習会。
この週、ほとんどの学校が夏休みに入っていたと思いますが、本校は「平常授業」でした。
他の先生に今週全体をお願いして、本講座に参加しました。
さて、この日は、テキストの1冊目、そして俗に言う「ピンクの本」正式名称「高等学校学習指導要領解説 情報編」を用いての講義でした。
特に強調されていたのは、「情報教育の3つの観点」とも言われる
・情報活用の実践力
・情報の科学的な理解
・情報社会に参画する態度
です。それぞれが各科目でどのような重みを持っているか、さらには、普通教科「情報」と専門教科「情報」の設置のねらいや目標の違いについて学びました。
また、普通教科「情報」と専門教科「情報」の各科目について、ひとつひとつ解説があり、それぞれの指導計画の作成と実習について学びました。

この日の『検索言葉』
・情報
・科学的な理解
・情報社会


★第2日 2002.7.23(Tue) 於:神奈川県立総合教育センター大講堂
1.教科教育法(衛星通信を含む)[指導計画の作成と実習等の取扱い2]
2.教科教育法(衛星通信を含む)[問題解決]
3.職業指導概論(衛星通信を含む)[職業指導]
4.情報化と社会(衛星通信を含む)[情報と生活]

この日も、たいへん蒸し暑かったです。
昨日の、4時限目の「指導計画の作成と実習」の続きを学んだあと、問題解決演習の進め方についての講義が2時限目にありました。
「問題解決」という言葉自体は、数学教育の分野では聞き慣れた言葉でした。
一対比較法、ブレインストーミング、KJ法等を再認識しました。
また、3時限目の「職業指導概論」では、なつかしいことを思い出しました。
それは、工業の教員免許を取得するために、明治大学の生田校舎では授業がゼミと重なってしまい受けられず、週1回、お茶の水(駿河台)まで通ったのです。
この教科「情報」に関しても、「職業指導概論」をおいている重要性を感じました。
また、アメリカでも「ジョブ・シャドウ」と言って日本の「インターンシップ」と似たものがあることを知りました。

この日の『検索言葉』
・一対比較法
・ブレインストーミング
・KJ法
・ジョブ・シャドウ
・インターシップ


★第3日 2002.7.24(Wed) 於:神奈川県立総合教育センター大講堂
1.情報化と社会(衛星通信を含む)[情報社会]
2.情報化と社会(衛星通信を含む)[著作権1]
3.情報化と社会(衛星通信を含む)[著作権2]
4.情報化と社会(衛星通信を含む)[情報モラル]

この日、驚いたのはなんといっても、「著作権」です。
ここでは、ほんとうに多くのことを学びました。
あたりまえのことですが、学校の校歌にも「著作権」は、あるわけで。
そんなことを再認識しました。
また、「個人利用」についても同様です。
ホームページに載せた瞬間に、もう「個人利用」の範囲を超えてしまうんですね。
すなわち、「校歌」をホームページに載せた瞬間には、もう個人利用ではなく、その「著作者」に対して「対価」を払わなければならないことを学びました。
日本音楽著作権協会(JASRAC)のホームページで、いろいろと検索「例えば『校歌』」してみると、著作者が権利を放棄している形ですとか、いろいろと見ることができ、驚きました。
また、国によっては、現在も著作権法そのものがない国もあるんですね。
その国では、違法コピーはし放題なわけで。いえいえ、「違法コピー」という言葉もないわけですよね。

この日の『検索言葉』
・著作権
・日本音楽著作権協会(JASRAC)
・著作者


★第4日 2002.7.25(Thu) 於:神奈川県立総合教育センター大講堂
1.コンピュータ概論[ソフトウェアの基礎]
2.コンピュータ概論[データ通信の概要]
3.コンピュータ概論[ハードウェアの基礎]
4.コンピュータ概論[計測・制御の概要]

この日の1時限目は、ワープロソフト「一太郎」の変遷・「Windows」の変遷をはじめとして、たいへん「なつかしい話」を多く聴くことができました。
2時限目では、データ通信ということから、インターネットの変遷も教えていただきました。
そして、ここで、大講堂を使ってゲームをやりました。
あるルールを決め、情報伝達がどのようにおこなわれるかということなのです。
しかし、ルールに沿った場合は「無限ループ」が発生してしまうばあいもあり、なかなかおもしろい「情報伝達ゲーム」となりました。
伝達の難しさを知りました。
3時限目のハードウェアの基礎では、あのなつかしい「五大装置」の話もありました。
やっぱりハードウェアの基礎と言えば、やっぱりこれなんですね。
AND回路、OR回路、論理輪、論理積、半加算器、全加算器という言葉を聞き、たいへんなつかしく20年以上前の大学時代を思い出しました。
4時限目の計測・制御の概要では、制御の話から、「デジタル・アナログ変換」の話が出て、さらに回路図までも登場したことから、受講生全体にとって、むつかしいのではと心配してしまいました。

この日の『検索言葉』
・一太郎の歴史
・Windowsの歴史
・論理回路


★第5日 2002.7.26(Fri) 於:神奈川県立総合教育センター大講堂
1.情報活用の基礎(衛星通信を含む)[コミュニケーションの基礎]
2.情報活用の基礎[情報の表し方1]
3.情報活用の基礎[情報の表し方2]
4.情報発信の基礎(衛星通信を含む)[プレゼンテーションの基礎1]

この日は1時限目は、「コミュニケーション」というものを、基礎から考えました。
相手に対して、どのようにメッセージを伝えるか、いや、その前に、「伝えること」をどのように自分自身で「捉えるか」ということです。
そして、それをいかにわかりやすく相手に伝えていくかという「提示方法の工夫の整理」が大切であることを学びました。
いずれにしても、「他人への心配」です。いえいえ、ここでは「心配(しんぱい)」ではなく「心配(こころくばり)」というメッセージが印象的でした。
2時限目は、約15人ほどに分かれて、班ごとにディスカッションをしました。
各校の現状や、情報教育に関しての進んでいる学校の例などが示されました。
3時限目は、「情報の表し方」の講義でした。「情報」という言葉には数多くの意味が含まれていることを知りました。
メディアを利用して情報を伝達する際には、コンピュータ内部の「情報表現技術」およびコミュニケーションのための「情報表現技法」の二つの観点から考えることが重要であると気付きました。
4時限目は、「プレゼンテーション」に関する講義でした。
1.テーマを決める
2.発表は7〜10分の内容にする。
3.まとまりのある課題を設定する。
4.めやすは3〜5分のプレゼン
5.準備は60〜90分かかることを実感させる。
6.改善シートを記入。そして1.へ戻る。これを3回くらい繰り返す。
コメントは2つの観点で
1.目立つ欠点のみを言う。
2.良い点を見つける。
評価のポイントは4つ。(いかに聞き手に配慮しているか)
1.内容(展開・わかりやすさ・具体性・正確さ)
2.資料(配置・大きさ・文字数・正確さ)
3.話し方(速さ・大きさ・明瞭さ)
4.動作(ポイント動作・ジェスチャー・アイコンタクト・くせ)

この日の『検索言葉』
・コミュニケーション
・情報技術表現
・情報表現技法


★第6日 2002.8.12(Mon) 於:神奈川県立神奈川総合高校
1.(9:00-10:30)情報発信の基礎[プレゼンテーションの基礎2]
2.(10:40-12:10)情報活用の基礎[演習]
3.(13:00-14:30)情報活用の基礎[演習]
4.(14:40-16:10)情報発信の基礎[演習]

昨日まで、第26回全国高等学校総合文化祭神奈川大会でした。多くの方に「神奈川県立青少年センター」にご来場いただき、また、日本国内はもとより、多くの海外のアマチュア無線局とも交信することができました。
さて、今日から月曜日、2週間あけての新教科「情報」現職教員等講習会がまたスタートしました。
この日は、前回の授業、すなわち7月26日(金)の4時限目の続きということになります。
前回も「プレゼンテーションとは」の講義だったわけですが、それに続く1時限目の講義のあと、「『教育の情報化』についてのプレゼンを作ることになり、私も含め、みなさん悪戦苦闘していました。
なんとか作成したあと6人ずつの班に分かれて、それぞれの班の中で各自発表しあい、それを聞いている側が「改善シート」を使って評価しました。それで2時限目は、終わってしまいました。
3時限目は、「改善シート」を参考に、今のものを改善したものを作るよう指示され、改善したものを作りました。
そして、4時限目は、6人の「改善前」と「改善後」をひとまとめにする作業を行いました。
先週に比べて、非常に時間の経過が速く感じられました。
また、パワーポイント、そのものに慣れていない方も多く、みなさん苦労していたようですが、まわりの知っている人の手助けでなんとかなりました。

[ここでの提出課題]
自分の、「改善前」と「改善後」のそれぞれのパワーポイントのファイル

この日の『検索言葉』
・プレゼンテーション


★第7日 2002.8.13(Tue) 於:神奈川県立神奈川総合高校
1.情報発信の基礎[演習]
2.情報発信の基礎[演習]
3.アルゴリズムの基礎[基本的なアルゴリズム]
4.情報システムの概要[ソフトウェアの開発]

本日の、1時限目と2時限目は、昨日作成した6人の「改善前」と「改善後」をひとまとめにしたものを、各班の代表が発表し、次の班の人がコメントをする。という形式の演習を行いました。
みなさん、教員という職業柄か、持ち時間をややオーバーする人が多く、プレゼンの難しさを感じました。
そして、最後に、全体的な「プレゼン」「情報発信」のまとめの講義を受けました。
午後の3時限目は、アルゴリズムの講義でした。
「アルゴリズムの基本的な要素」「流れ図(フローチャート)」「集計処理・整列・探索」「データ構造」を学びました。
基本的なことから難しいことまで、また、この「アルゴリズム」のところが教科「情報」におかれている意味を学びました。
ここでは、講義のみでした。演習は、明日ということでした。
4時限目は、情報システムの概要ということで、問題解決、オペレーションズリサーチ、外部設計、内部設計、システムの保守運用(RASIS)、データフローダイアグラム(DFD図)、「情報」と「データ」の違い等を学びました。
そして、図書館業務「現行」システムDFD図と図書館業務「新規」システムDFD図を作成しました。

[ここでの提出課題]
図書館DFD図(現行と新規の両方)そして図書館蔵書登録のエクセルVBAファイル

この日の『検索言葉』
・アルゴリズム
・データ構造
・DFD図
・オペレーションズリサーチ


★第8日 2002.8.14(Wed) 於:神奈川県立神奈川総合高校
1.情報検索とデータベースの概要[情報検索の概要]
2.情報検索とデータベースの概要[データベースの概要]
3.アルゴリズムの基礎[演習]
4.アルゴリズムの基礎[演習]

本日の、1時限目と2時限目は、情報検索とデータベースの概要ということで、データベースの意味を学びました。
ここで「正規化」ということを学びました。
これは、与えられた条件(ここでは和菓子屋さんのレシート)から、それをどうやって「意味ある表」としてまとめていくかということです。
手作業での整理ということで、なつかしい「集計表」なども登場し、ぜひ生徒達にもやらせてみたい内容だと感じました。
3時限目と4時限目は、アルゴリズムの実習ということで、「Cmachine」というソフトを用いて、Cのプログラムを作成しました。
今まで私は、Cの勉強と言えば、ソフトボート社の「ウルトラC」というソフトを使用していました。
もちろん製品版です。
今回、フリーウエアでの「Cmachine」というソフトを知って感動いたしました。

[ここでの提出課題]
1.合計・平均・最大値・最小値の流れ図
2.合計・平均・最大値・最小値のCのプログラムと実行結果
3.バブルソートのプログラムと実行結果
4.リニアサーチのプログラムと実行結果
以上の4つ、すべて。

この日の『検索言葉』
・正規化
・Cmachine
・ライフボート ウルトラC
・バブルソート
・リニアサーチ


★第9日 2002.8.15(Thu) 於:神奈川県立神奈川総合高校
1.情報システムの概要[演習]
2.情報システムの概要[演習]
3.情報検索とデータベースの概要[演習]
4.情報検索とデータベースの概要[演習]

本日の、1時限目と2時限目は、学校図書館蔵書システムを、エクセルVBAで作成してみようということをやりました。
本来ですと、蔵書一冊について、図書カード一枚が対応するわけですが、それでは検索がむつかしい。
そこで、コンピュータに入れてしまおう。しかし、ただ単にエクセルに打ったのでは入力ミスが多発してしまう。
そこで、入力アシストとしての画面を作って、それに入力してしまおうということになり、それをエクセルVBAで作成しました。
それこそエクセルに数回しか触ったことのない受講生もいて、さらにはVBAも初めてという方もいて、なかなかたいへんそうでしたが、なんとかこなしていました。
3時限目と4時限目は、実際にサーバーをひとつ立てて「SQL」の実習をしました。
過去にSQLを「理論」で学んだことはありましたが、実際に操作してみたのは初めてでした。
基本的なことは、なんなくこなせますが、だんだんと複雑になっていくとそうも行かず苦労しました。

[ここでの提出課題]
配布されたプリントのSQL演習の1から19までを完成させる。そのテキストファイルとSQLで表示された画面のハードコピー

この日の『検索言葉』
・エクセルVBA
・SQL


★第10日 2002.8.16(Fri) 於:神奈川県立神奈川総合高校
1.モデル化とシミュレーション
2.モデル化とシミュレーション[演習]
3.モデル化とシミュレーション[演習]
4.ネットワークの基礎[ネットワークの基礎技術]

この日は、各自、サイコロとはさみを用意するように指示が出ていました。
1時限目は、モデル化とシミュレーションの講義でした。
2時限目から、実習と言うことで「ウサギを追うキツネ」「モンテカルロ法」や「最適在庫問題」「鉄人レース」をやりました。
この中で、「簡単な駐車場モデルとシミュレーション」の中で、1番から6番の車の駐車位置を「駐車位置固定」にした場合と「奥詰め駐車」にした場合に違いについて、実際にサイコロをふってやってみました。
コンピュータでのシミュレーションも大切ですが、実際に手を動かしてみると、実際に車が出入りしている感覚が伝わってきました。
「手を動かす」、そして「考える」ことの大切さを学びました。
3時限目は、別の講師の方で、「コンデンサに蓄えられる電荷」というモデル化とシミュレーションでした。
私が、喜んで聞いていたのは、ここに書くまでもないでしょう。
しかし、他の皆さんにとっては、内容がかなり専門過ぎていたようでした。
参考文献に「トラ技スペシャル」の話が出たときには、感動が頂点に達しました。
さて、この日の4時限目から、いよいよ「ネットワークの基礎」に入りました。
ここでは、教科「情報」の中のこの単元の「目的・ねらい」そして「ネットワークの基礎技術」について学びました。「LAN」「WAN」「データ転送技術」「物理・中間・利用者の各レベル」「全二重・半二重」「伝送制御」「ネットワークアキテクチャ」等々、ここには書ききれないほどの多くのことを学びました。

この日の『検索言葉』
・ウサギを追うキツネ
・モンテカルロ法
・最適在庫問題
・鉄人レース
・簡単な駐車場モデルとシミュレーション
・トランジスタ技術


★第11日 2002.8.19(Mon) 於:神奈川県立神奈川総合高校
1.(9:00-10:30)ネットワークの基礎[ネットワークの構築]
2.(10:40-12:10)ネットワークの基礎[ネットワークのセキュリティ]
3.(13:00-14:30)ネットワークの基礎[演習]
4.(14:40-16:10)ネットワークの基礎[演習]

先週の金曜日に引き続き、「ネットワーク」で、まず1時限目は「ネットワークの構築(論理設計)」でした。「ネットワークモデルの作成」「ネットワークトポロジーの設計」「通信方式」「アドレス体系」「ネットワークアーキテクチャ」等を学びました。
2時限目は、ネットワークの運用と保守(ネットワークのセキュリティ)ということで、これは、ひいては「ネットワークの評価」にもつながる重要なことだということを学びました。
3時限目からは、演習ということで、トポロジーの作成を行いました。講師の方が非常に絵の上手な方で、サーバー、クライアント、ルーター等の絵をコピーそして結線していきました。私は、現在の神奈川総合高校のトポロジー図を描きました。
次の4時限目は、実際に「UTPケーブル」を作成しました。事前に、カッター、ものさし、ニッパー、エンドニッパー等を持ってくるよう指示が出ていました。UTPは、買う物だと思っていましたが、実際に作ってみると非常に楽しかったです。これはアマチュア無線の同軸ケーブルにM型コネクターを接続する感覚に似ていました。
作成後は、専用の「テスター」でチェックをして、導通を確認しました。
そしてその後、ハブを何台か使って、コンピュータから作成したUTPケーブルを通してインターネットに接続しました。
つながった瞬間は、やはり大きな感動でした。

[ここでの提出課題]
校内LANの結線図(トポロジーとネットワークモデル)のエクセルファイル

この日の『検索言葉』
・ネットワーク
・ネットワークアーキテクチャ
・トポロジー図


★第12日 2002.8.20(Tue) 於:神奈川県立神奈川総合高校
1.ネットワークの基礎[演習]
2.ネットワークの基礎[演習]
3.コンピュータデザインの基礎
4.コンピュータデザインの基礎[演習]

この日の1時限目は、まずネットワークに接続されていることを確認した後、各種ネットワークコマンドについて、学習・実施してみました。「ipconfig」「ping」「nslookup」「tracert」等について、やってみました。インターネットで、データがどのようにして伝わっていくのかが、わかりました。
また、講師の方が「InternetTestTools」というフリーソフトを紹介してくださいました。
上記のことがWindows上で動く、たいへんすばらしいソフトです。
2時限目は、Webページの作成実習でした。Webページ作成で、私が最も得意としているソフトは、「IBM ホームページビルダー」なのですが、会場のコンピュータにはインストールされていませんでしたので、Microsoft frontpageを使用して、皆さん作成していました。作成後は、先週からSQLの実習で使っているサーバーに各自のエリアを割り当てていただきまして、そこに「indexファイル」として、入れるように指示されました。
さて、3・4時限目は、コンピュータデザインについてでした。
ここの講師の方も、非常に絵が上手な方でした。
3時限目は、講義で、デザインに関しての様々なこと(色のことや配置のこと等)を学びました。
4時限目は、実習で、テーマを決め、ペイントのみで描いてみようということになりました。「ペイント」は機能が少ないし・・・と考えていたのですが、さすが講師の先生、非常にアイデアにとんだ図形をペイントのみで次々と表現していきました。私自身、「ペイント」は、それこそ「あまり機能のないソフト」としてほとんど使っていませんでしたが、講師の先生の「デザインはアイデア」という言葉に感動しました。
そして、ペイントで完成した物を、別のソフトで「GIFファイル」とし、その絵を表現するページを「design.htm」として、サーバーに載せました。

[ここでの提出課題]
完成した「GIFファイル」「design.htmファイル」そして手書きの「作業プリント(なるべくたくさん書いてあること)」

この日の『検索言葉』
・InterTestTools
・コンピュータデザイン


★第13日 2002.8.21(Wed) 於:神奈川県立神奈川総合高校
1.図形と画像の処理[図形処理の基礎]
2.図形と画像の処理[図形処理の基礎]
3.図形と画像の処理[演習]
4.図形と画像の処理[演習]

この日の1・2時限目は「図形と画像の処理」の講義でした。
「レンダリング」「Zバッファ法」「レイトレーシング」「シェーディング」「質感設定」「量子化・標本化」「フィルタリング」「加法混色」「減法混色」と、まさにGC検定2級を取得した際に勉強したことを思い出しました。
しかし、忘れていることもかなり多く、改めて「図形と画像の処理」の奥深さを実感しました。
3・4時限目が実習ということで何のソフトを使うのだろうと思っていましたが、「POV-Ray Ver3.1」と「Rodin(ロダン)」というソフトを使いました。
「POV-Ray Ver3.1」は、確か2年前の「日数教」の全国大会でどなたかが発表に使用していたもので、その時からインストールしてありました。
図形をそれこそ、プログラミングのような手法で描くもので、マウスを使わないので、それこそ「全く同じ図形」を描くことができるメリットがあるわけです。
「Rodin(ロダン)」の方は、初めて出会うソフトでした。

[ここでの提出課題]
「POV-Ray Ver3.1」や「Rodin(ロダン)」を用いて、ポスターや壁紙等を作る。

この日の『検索言葉』
・POV-Ray
・Rodin


★第14日 2002.8.22(Thu) 於:神奈川県立神奈川総合高校
1.マルチメディアの基礎[静止画、動画の処理]
2.マルチメディアの基礎[演習]
3.マルチメディアの基礎[演習]
4.総合実習[演習]

前日が、「図形と画像の処理」だったのに続き、この日は「マルチメディア」に関してでした。
1時限目は講義で、教科「情報」としての「マルチメディア」の位置づけ、そして「メディアとしての分類」「マルチメディアの特徴」「ハード・ソフト」「静止画編集ソフト」「動画編集ソフト」「ノンリニアビデオ編集」「DTMソフト」「オーサリングソフト」等の言葉を学びました。
2時限目からは実習で、ここではフリーソフトの「DoGA」を使用しました。
これまで「3D」のソフトと言えば、「LightWave」や学校に入っている「Shade」が有名です。フリーソフトと言えば「六角大王やVRML」なども知っていましたが、この「DoGA-CGA」に触れたのは初めてでした。
そういえば、「3D」のソフトに触れること自体、久しぶりでした。
とにかく、「3D」のソフトといえば、高価なもの、手の届かない物、メモリーやハードディスクの空き容量をたくさん必要とするものとして、なかなか手が出ませんでした。(さらに仕事も忙しいし・・・)
しかし、「DoGA-CGA」は、まずフリーソフトでここまでできてしまうことがすばらしいですし、「部品」が多くそろっていて、これを加工する形になっているのが、非常に使いやすい点だと感じました。
さらには、「APW」というフリーソフトも紹介していただき、「DoGA-CGA」で作ったアニメーションに音を付けられるということを学び、感動しました。

[ここでの提出課題]
基本演習 「DoGA-CGA」により3Dアニメーションを作る。
応用演習 「DoGA-CGA」を利用した音声付きのアニメーションを作る。

この日の『検索言葉』
・LightWave
・Shade
・六角大王
・VRML
・DoGa-CGA
・APW


★第15日 2002.8.23(Fri) 於:神奈川県立神奈川総合高校
1.総合実習[演習]
2.総合実習[演習]
3.総合実習[演習]
4.総合実習[演習]

前日の4時限目と、この日は、すべて「総合実習」ということで、出された課題に取り組みました。
それぞれ、個々の区分の提出に加え、最終的な「総合実習」では、さらにグレードアップしたものが要求されました。
しかも、個々の区分では、提出しなかったところを提出しなければならず、もちろん私を含めて、みなさん悪戦苦闘していたようでした。


15日間を終えて・・・

コンピュータに関しては、ある程度知っているつもりではいました。
しかし・・・
この講座を受けて、改めて、コンピュータ、そして「情報教育」の勉強の必要性を感じました。
教科「情報」は、決して「コンピュータの勉強」の時間ではありません。
3本柱は、
・情報活用の実践力
・情報の科学的な理解
・情報社会に参画する態度
です。
今後の、さらなる勉強のきっかけを与えてくださった講座でした。

講師の皆様、ほんとうにありがとうございました。    2002.8.24(Sat)