★第2回全国生徒交流大会の様子(ハムフェア会場の会議室にて)。


 この原稿は、CQ出版社「CQhamradio」誌に投稿したものです。

 2006年の11月号の、「最新情報&コラム」として取り上げていただきました。
 http://www.cqpub.co.jp/cqham/cqhamwww/2006/cq2006_11/index11.htm
 この場を借りて御礼申し上げます。



 ハムフェア初日の2006年8月19日(土)、東京ビッグサイト103・104会議室をお借りし午後の時間を利用して、「第2回全国生徒交流大会」が行われました。
 昨年同様、我々の呼びかけが充分とは言えず、何名集まってくれるのかを心配しましたが、昨年の40名を上回る65名もの高校生・中学生の生徒さんたちが集まってくれました。また昨年参加し、今年もこの雰囲気を味わいたいと高校を卒業したOB・OGの皆さんも10名近く参加してくれておおいに盛り上がりました。今年は会議室に備え付けの椅子の数が足りず、床(カーペット)にみんなで座っての集会となりました。椅子に座るのもよいのですが、こうやっていわゆる「車座」的に座るとますます親近感が湧いてきました。

 さて、この「第2回全国生徒交流大会」の司会を神奈川県立神奈川工業高校3年の青木君と、神奈川県立横須賀工業高校1年の原君が担当してくれました。
 まず各校、自己紹介を兼ねて、自分の学校の活動報告を行いました。
 今回の活動報告でも、昨年同様、パワーポイントを使用してプレゼンテーションをする学校が多く、さすが情報化社会に育った生徒たちが多いと感じました。
 コンテストに命をかけて、部員全員で取り組んでいる学校。ここは、入学後すぐに全員4アマを取得し、電信も受信できよう鍛え、3アマ取得をめざすということです。そしてコンテストの際は、なるべく合宿体制をとるという紹介がありました。
 また、別な学校では全国高校ARDF大会勝利のために、「顧問の命令」のもと、必死に走っている様子が紹介されたり、また、ある学校では無線のみにとどまらず、自主的にレーザーに関する実験・研究を進めているという紹介もありました。
さらには、もの作りに力を入れることをメインにしている学校ありと、多種多様な各学校の活動が紹介されました。
 そして、パワーポイントでプレゼンをした多くの学校が自分の学校の年間活動を紹介していました。ここでは、ある高校の年間活動をご紹介します。




4月 新入生歓迎会 アンテナ製作講習会 第1回FOXハンティング大会
 5月 第2回FOXハンティング大会・技術講習会(足柄ふれあいの村にて合宿)
 6月 特殊無線技士国家試験受験
 7月 高校コンテスト参加 全国高校ARDF競技大会参加
 8月 校内合宿 ハムフェア出展 全国生徒交流大会参加
 9月 アンテナ整備
10月 FOX自主練習会
11月 文化祭(ジャンク屋)
    第3回FOXハンティング大会・技術講習会(三浦ふれあいの村にて合宿)
12月 高等学校アマチュア無線大会(高校コンテスト表彰式)・工作会
 1月 3アマステップアップ講習会
 2月 3アマ受験
 3月 新年度活動計画作成



さて、以前から我々、横のつながりを作ろうと、周波数を決めて交信をしようと計画をしたりしました。しかし、昼休みの時間を各学校ずれていたり、放課後でないと部活はできないなどの問題もありました。そしてさらに大きな問題が、電波が届かないということでした。全国的なQSOを上手くできる周波数がなかなか見つからずなんとかならないものかと考えておりくした。そのようなことを生徒の皆さんも感じたのか、今回、積極的に、我々の横のつながりを作ろうと、「WIRES−U」をみんなでやろうよという提案をする学校もありました。
また、今回、部員数の大きな違いを感じた生徒もいました。いわゆる中・高一貫校などですばらしい指導者先生のいらっしゃるところは、部員数が20名から40名というところもあるかと思えば、特に公立高校では、熱心な指導者先生が「異動」により、学校を離れてしまうと、もう部活として成り立たなくなってしまい、現状として細々となんとか数名で活動しているという報告もなされました。

 そして交流大会後半は、いつものように「大ビンゴ大会」を行いました。
 今回は、賞品を多く用意し、みんなに満足していただけました。またアマチュア無線企業さん数社からも、飛び入りでの賞品寄付もありました。この場をお借りし心より御礼申し上げます。「大ビンゴ大会」は、例によっておおいにおおいに盛り上がりすべての生徒たちに賞品が行った後、集合写真を撮ってお開きとなりました。
 解散直前、先述した細々となんとか数名で活動している学校のアマチュア無線部が集って、みんなで組んでコンテストに参加しようよという熱のこもった提案をする生徒もいました。
 解散後も、「来年は、もっとしっかりしたパワポを作ってきたい」と、来年の再会に向けて熱意を語る生徒も多くいました。


 さて、私自身、今回おおいに心を打たれたことは、部員が一人しかいない学校から参加した生徒たちです。彼らは感想に、「本当に参加してよかった」「こんなにもがんばっているみんながいることを知って感激し安心した」と書いてくれました。もともと、この我々の設立準備会は、「点在するアマチュア無線に興味を持つ生徒たちをなんとかしよう」というところからスタートしました。全国高等学校文化連盟アマチュア無線専門部設立準備会と名乗っていますが、もちろん、高校生以下の中学生・小学生も応援しています。
 そして「点在」してアマチュア無線をしている生徒本人から私はよくメールをもらいます。我々、「アマチュア無線の先輩達」と言われる者は、もっともっと、運用や楽しさを公開して、若い層に「とにかく見てもらう」ことが重要だと感じているしだいです。

 御意見、御質問等、ございましたら、遠慮なくメールをいただければ幸いです。
 ご精読、誠にありがとうございました。

masayuki@ishitani.com
ji1tjj@jarl.com




参加校

神奈川県
県立神奈川工業高校、県立横須賀工業高校、県立平塚江南高校、県立神奈川総合高校
川崎市立川崎総合科学高校、県立氷取沢高校、藤嶺学園藤沢高校

埼玉県
県立春日部高校

茨城県
茗溪学園中学・高校、県立総和工業高校、県立日立工業高校

東京都
城北学園中学・高校、都立小金井工業高校、昭島市立福島中学校

(昨年は岩手・奈良・静岡からも。また実現はしませんでしたが、秋田や福岡からも参加希望の連絡がありました。)



さて、今後の生徒の集まりをご連絡いたします。
                参加希望の方は、ぜひ、ご連絡ください。

 2006年12月17日(日) 高等学校アマチュア無線大会
                      場所:神奈川県立神奈川工業高校

 2007年8月25日(土) 第3回全国生徒交流大会(ハムフェア初日)
                      場所:東京ビックサイト会議室


全国高等学校文化連盟アマチュア無線専門部設立準備会ホームページ
 http://www.ishitani.com/zenkok-ama/
OMさんたちからご寄付いただいたリグをJQ1YKMとして登録し、
若いみなさんにJQ1YKMの構成員となっていただいて貸し出すことを始めました
ぜひ、ホームページを御一見ください。
また、OMのみなさん、若いみなさんにこのことをご伝達ください。



昨年(第1回全国生徒交流大会)の様子
CQ出版社 CQ ham Radio誌 2005年10月号 P.162−163



 全国高等学校文化連盟アマチュア無線専門部設立準備会ホームページ
 http://www.ishitani.com/zenkok-ama/