★第1回全国生徒交流大会の様子(ハムフェア会場の会議室にて)。


 この原稿は、CQ出版社「CQhamradio」誌に投稿したものです。

 2005年の10月号の、「最新情報・コラム」の「アクティビティ・レポート」として取り上げていただきました。
 http://www.cqpub.co.jp/cqham/cqhamwww/2005/cq2005_10/index10.htm
 この場を借りて御礼申し上げます。



 ハムフェア2日目の2005年8月21日(日)、東京ビッグサイト103・104会議室をお借りし午後の時間を利用して、「全国生徒交流大会」が行われました。
 我々の呼びかけが充分とは言えず、何名集まってくれるのかを心配しましたが、北から岩手・茨城・埼玉・東京・神奈川・静岡・奈良から総勢40名もの生徒さんたちが集まってくれました。さらに、私宛に参加希望の連絡はしてきたものの、どうしても都合で来られなかった秋田と福岡の生徒さんもいらっしゃいました。
 さて、この「全国生徒交流大会」の司会を神奈川県立横須賀工業高校の岡君、湯浅君、神奈川県立神奈川工業高校の正垣君、青木君の計4人が担当してくれました。
 各校、自己紹介を兼ねて、自分の学校の活動報告を行いました。
 今回の活動報告では、パワーポイントを使用してプレゼンテーションをする学校が多く、さすが情報化社会に育った生徒たちが多いと感じました。
 コンテストに命をかけて、部員全員で取り組んでいる学校。ここは、入学後すぐに全員4アマを取得し、電信も受信できよう鍛え、3アマ取得をめざすということです。そしてコンテストの際は、なるべく合宿体制をとるという紹介がありました。
 また、別な学校ではARDF勝利のために陸上部のように「走り込む」という学校の紹介もあり、生徒たちが必死に走っている様子が画面いっぱいに表示されていました。
 また、中学生のときに1アマを取得した高校2年生の生徒から「CWのおもしろさ」の体験談や「1アマ取得のノウハウ」の話もあり、参加していた生徒たちは真剣に聞き入っていました。またさらに、7月17日(日)に実施された「高等学校アマチュア無線コンテスト」に学校ぐるみで参加したときの報告や、神奈川高文連アマチュア無線専門部の行事「FOXハンティング大会」で合宿したときの様子などの報告もあり、無線とは関係のない話題で多くの笑いをとる生徒もいました。
 また、7月31日(日)に行われた「第2回全国高等学校ARDF大会」の様子を撮影し、DVDにして当日の様子を報告してくれた生徒さんもいました。
 そして、今回は、高校生だけでなく中学生の参加もあり、たいへん頼もしく感じました。
 すべての学校の報告が終わった後、休憩をとりました。
 この休憩時間の最中も、ぜひとも交流をと、他校の生徒と熱心に情報交換する様子がうかがわれました。
 休憩後、「大ビンゴ大会」を行いました。
 賞品を多く用意したつもりでしたが、予想以上の生徒さんの集合にあわてて賞品を買い足すという場面も見られました。また、使っていないトランシーバーを賞品として出す熱心な先生もいらっしゃいました。「大ビンゴ大会」は、例によっておおいにおおいに盛り上がりすべての生徒たちに賞品が行った後、集合写真を撮ってお開きとなりました。
 解散後も、「来年は、もっとしっかりしたパワポを作ってきたい」と、来年の再会に向けて熱意を語る生徒もいました。

 さて、私自身、先述の中学生の参加には、おおいに心を打たれました。
 我々高校教師の立場からすると、生徒たちの在籍している3年間はほんとうに短いものです。入学してきて、興味を持ってくれて免許をとって「さあ、活動」と言っても、あっていう間に月日は経過して高3になるとなかなかできなくなってしまいます。中学校の頃から免許を持って来てくれれば、こんなにうれしいことはないなあと感じていました。
 我々は、全国高等学校文化連盟アマチュア無線専門部設立準備会と名乗っていますが、もちろん、高校生以下の中学生・小学生も応援しています。
 いま、まさに、若い層の理科離れ、科学離れが、深刻化しています。しかし、だからといって科学や理科に興味を持つ生徒たちが、皆無かといえば、決してそんなことはありません。7月末から8月頭に東京科学技術館で開催された「科学の祭典(全国大会)」では、科学に興味を寄せる、ものすごい数の小・中・高生の生徒たちを拝見することができ心強く感じました。
 また、「点在」してアマチュア無線をしている生徒本人から私はよくメールをもらいます。
なんとか点在してがんばっている生徒たちの輪を広げようと、皆様のご協力のもと、本組織をたちあげさせていただいたわけです。
 別紙のアンケートを見てもおわかりのように、我々、「アマチュア無線の先輩達」と言われる者は、もっともっと、運用や楽しさを公開して、若い層に「とにかく見てもらう」ことが重要だと感じているしだいです。

 尚、来年も「全国生徒交流大会」を、またこの時期に計画したいと考えております。
 御意見、御質問等、ございましたら、遠慮なくメールをいただければ幸いです。
 ご精読、誠にありがとうございました。


 全国高等学校文化連盟アマチュア無線専門部設立準備会ホームページ
 http://www.ishitani.com/zenkok-ama/